見積もりはどこを見ればよいですか
見積書をもらっても、額面をそのまま並べて比べることはできません。医院によって「その額に何が入っているか」が違うためです。ここでは2054院の費用の書き方を集めて、実際にどれくらいばらついているかを数えました。
まず、合計が書かれているとは限りません
費用を読み取れた2054院のうち、1本ぶんの合計額をそのまま出していたのは56%でした。残る44%は「インプラント体○円」「アバットメント○円」「上部構造○円」のように分けて書かれていて、足して初めて総額になります。
この一覧では後者も足し合わせて総額に直してあります。ただし見積書が同じように分かれていた場合、いちばん上の数字だけを見て安いと判断すると実際とは大きく変わります。足し算が必要かどうかを最初に確かめてください。
額面の外にある費用
費用のページに文章として書かれていたものを数えました。「書かれている=別料金」とは限りませんが、少なくともその医院が費用の話として触れている項目です。
| 項目 | 触れていた医院 |
|---|---|
| 骨造成(GBR・サイナスリフトなど) | 1753院 |
| CT・精密検査 | 1481院 |
| 静脈内鎮静・笑気 | 914院 |
| 相談料・診断料・初診料 | 447院 |
| 仮歯 | 344院 |
| メンテナンス・定期検診 | 340院 |
骨造成は1753院、CTは1481院が触れています。骨の量が足りるかどうかは診てもらうまで分からないので、見積もりの段階では「必要になった場合いくらか」を聞いておかないと総額が動きます。
相談料・診断料の記載は447院にありました。中には診断料だけで6万6千円という医院もあります。基本の治療費が安く見えても、ここが別に乗ることがあります。
被せ物が含まれるか
いちばん差が出るのが被せ物(上部構造)です。この一覧では82%が「含む」と読み取れ、18%はどちらとも読み取れませんでした。被せ物は材質でも値段が変わるため、含まれていてもどの材質での額かで総額が動きます。安い側と高い側で材質の書き方がどう違ったかは安いインプラントと高いインプラントの違いにまとめました。
税込か税抜か
税込と明記していたのが74%、税抜表記が13%でした。税抜で40万円なら税込は44万円です。この一覧の額はすべて税込に揃えてありますが、見積書は揃っていません。
セカンドオピニオンの費用
ほかの医院にも見てもらいたいとき、その相談にいくらかかるのかは調べにくい部分です。2054院のうち、セカンドオピニオンの費用をはっきり公開していたのは6院だけでした。実際に書かれていた額は次のとおりです。
| 公開されていた額 | 備考 |
|---|---|
| 無料 | 2院(うち1院は相談料も0円と明記) |
| ¥5,500 | 初診相談1,100円とは別と明記 |
| ¥22,000 | 2院 |
| 保険が使える | 1院が「初診カウンセリング・セカンドオピニオンは公的医療保険適応」と記載 |
2026-09-04時点で各医院の公式サイトに書かれていた内容です。金額は変わることがあるので、必ず各医院にご確認ください。
公開しているのが6院しかない以上、ほとんどの医院では事前に電話で聞くしかありません。無料の医院と2万2千円の医院が両方あるので、「いくらですか」と先に確認するだけで差が出ます。
運営者の場合
実際に受けたときは、公式サイトに出ていた基本の額にオプションが加わって、支払いはおよそ2倍になりました。理由は説明されていて納得していますが、サイトの数字だけを見ていたら想定と違ったことは確かです。詳しくは患者としての記録に書きました。
運営者は1院しか経験していません。ここに書いたのはその1件の話であって、ほかの医院がどうかは分かりません。
聞いておくとよいこと
- その額は1本の総額か、内訳の一部か
- 被せ物は含まれるか。含まれる場合はどの材質での額か
- 税込か税抜か
- 骨が足りなかった場合、骨造成はいくら追加になるか
- CT・診断料・相談料は別か、含まれるか
- 治療後の定期検診の費用と、保証の条件に検診が入っているか
- いつ払うか。初回に全額か、通院のたびか(医療費控除の年が変わります)
どの治療が適しているかの判断は歯科医師にご相談ください。ここに書いているのは費用の書かれ方について調べた結果だけです。
この記事は運営者が公開情報と自分の通院経験をもとに書いたものです。治療の判断は歯科医師にご相談ください。